カラーチェンジガーネットのリング

 

 

 

唐突ですが、私はジュエリーを作ったり売ったりする生業のくせに

 

「指輪はメモリアルなものが欲しい」派なのです。

 

で、今回ちょっと指輪を製作する流れになりまして、「どういうものがいいかな?」と

 

密かに思案中でした。

 

 

1月に縁のあるもの、石言葉、そしてフォーマルでも普段のお出かけにも・・・。

 

考え始めると欲が出て色々考えてしまいます。

 

 

 

 

お客様の要望を伺う時は色々な縛りの中で製作するので思いつきやすいのですが

 

今回はあまりにも漠然としていて「既製品でもいいかな・・・」なんて思ったりも。

 

 

最終的に選んだものは、

 

 

 

先日の「色石遊び」フェアで見た綺麗なカラーチェンジガーネット。

 

 

 

ルースだけで見たら色が薄くて一番小さいけれど、

 

この大きさなら今後リフォームでよくある大きさだな。とか

 

 

 

何度かお客様に描いて提案したけどボツになったこのデザイン、やっぱり好きだな。とか

 

 

 

普通のガーネットもいいけど、色が変わるなんてなんだか素敵じゃない?とか

 

 

石言葉もなんだかいい感じだし。とか

 

 

 

そういう理由で、石もデザインも即決定し、いよいよ製作です。

 

 

 

 

PCの画面を撮影してるのは、工房のおじさんだからスクショ方法わかんなかったのね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通常よく行うデザインは中央にメインの石を置き、

 

アームの部分にメレダイヤを置いたりして配置しますが、

 

今回のガーネットはそこまで大きな石ではないので、

 

その中で華やかさと、なおかつ普段使えるようなデザインをということで

 

斜めに配置し、ダイヤリングからはみ出すような形にデザインしました。

 

CADの画像を見て、多分、この「斜め」「はみ出す」というデザインが、

 

お客様にはイメージできなかったんだと実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそして、そろそろかなー?なんて思ってたら、工房の職人さんから画像が届き・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おー!

 

 

 

まさに!

 

 

 

イメージ通り。(指示書書いてるから当たり前なんだけど)

 

 

 

 

 

 

 

そして完成したのがこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細かいところで言えば、ダイヤの大きさが何種類かに分かれてあることや、

 

メインの石との継ぎ目が自然なこと、指あたり、などなど、

 

色々とこだわりが詰まっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、K18で作ったり、四角い石で作ったり、リングの幅をもう少し細くしたり

 

サイドのダイヤをサファイヤやルビーなどの別の石にしたりと、

 

リフォームの場合の別パターンも作ることができます。

 

(ルースも店頭にあるので、石から選んでいただくことも可能です。)

 

 

 

 

そんなわけで、大満足の仕上がりです。

 

 

 

 

 

 

最後に、カラーチェンジガーネットというからには、色が変わったところを・・・と

 

撮影してみるのですが、この綺麗な青緑色が、カメラでは映らないという不思議!

 

 

 

こういうミステリアスなところも、いいところなんですが・・・。

 

インターネットで見てみると綺麗に撮影されている画像なんかも出てきますが

 

さすがに取引のない他所様の画像を無断で拝借するのはできず(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは当店が利用している信頼の置ける宝石鑑定機関のサイトから・・・。

 

 

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ガーネット(宝石鑑定機関GIAより抜粋)

 

ガーネットは、近縁種である鉱物が集まったグループで、ほとんどすべての色が揃う宝石です。 赤いガーネットには長い歴史がありますが、現代の宝石バイヤーは豊かな色彩のガーネットを選ぶことができます。その色はグリーン、オレンジ、ピンクがかったオレンジ、深く彩度の高い紫がかったレッド、さらにブルー系などもあります。

レッドガーネットは、最も一般的で普及している宝石のひとつであり、すべての大陸において変成岩(熱と圧力によって変質された岩石)で発見されます。 しかし、すべてのガーネットが赤いガーネットのように豊富にあるわけではありません。 グリーンガーネットであるツァボライトも変成岩に見られますが、形成には独特な岩石の化学組成および特別な条件を必要とするため希少です。

デマントイドは、希少で有名なグリーンガーネットです。スペサルティン(スペッサライトとも呼ばれます)はオレンジガーネット、ロードライトは、美しい紫赤色のガーネットです。 ガーネットは、希少な宝石であるアレキサンドライトと同様のカラーチェンジ現象を示すこともあります。

全てのガーネットは、基本的に同じ結晶構造を持っていますが、その化学組成が異なります。 ガーネットには20以上の種(バラエティ)がありますが、そのうち5つのみが、宝石として商業的に重要です。 その5つとは、パイロープ、アルマンディン(アルマンダイトとも呼ばれます)、スペサルティン、グロシュラー(グロシュラライト)、およびアンドラダイトです。 6つめのウバロバイトは、グリーンガーネットですが、通常は結晶が小さすぎてカットに適しません。 時折、ジュエリーにクラスタとしてセットされることがあります。 多くのガーネットは、2つまたはそれ以上のガーネット種の化学成分が混合したものです。

 

 

 

 

 

そういうわけで、メモリアルなリングが完成しました。

 

カラーチェンジした色もぜひ見ていただきたいので、

 

興味のある方は是非是非実物を見においでくださいね。

 

 

 

 

 

 

ありがとうございました。